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横暖ルーフとはどんな屋根材?特徴やメリット・費用相場について詳しく解説!
軽量で建物への負担も少ないため、屋根リフォームとの相性も良く、特にカバー工法を検討中の方にとっては魅力的な選択肢となっています。
この記事では、横暖ルーフの特徴から施工方法、費用の目安までをわかりやすく解説し、ご自宅に合った屋根リフォームの検討に役立つ情報をお届けします。
近年のリフォームで重視されるようになった断熱性についても、断熱材一体型金属屋根材の先駆けである横暖ルーフの優れた点を詳しくご紹介しておりますので、ぜひチェックしてみてください!
断熱材一体型金属屋根の先駆けとして誕生した「横暖ルーフ」
横暖ルーフ(よこだんルーフ)は、外装建材メーカーとして知られる大手のニチハ株式会社が開発・販売する金属屋根材シリーズのひとつです。
もともとは同社の「センタールーフ」ブランドのラインナップとして誕生しましたが、今ではニチハの金属屋根の代名詞ともいえるほどの存在感を放つ製品となりました。
横暖ルーフが発売されたのは約25年前です。
当時は「金属屋根」といえばトタン屋根が主流であり、軽量ではあるものの断熱性能に課題があるというのが一般的な認識でした。
そんな中で登場した横暖ルーフは、断熱材を金属屋根に一体化させた構造を採用し、「断熱材一体型の横葺き金属屋根材」という新しいカテゴリーを切り拓いたのです。
発売当初から採用されているガルバリウム鋼板と、裏面に一体成型された硬質ウレタンフォーム断熱材の組み合わせは、当時としては極めて画期的でした。
鬼に金棒のような構造により、優れた耐久性と断熱性を両立した横暖ルーフは、発売後すぐに住宅市場で高い評価を受けることとなります。
現在では改良を重ねた「超高耐久 横暖ルーフ」へと進化し、20年以上にわたるロングセラー製品として多くの屋根リフォームで採用されています。
その信頼性と性能の高さは全国的な施工実績数が物語っており、街の屋根やさんの施工事例でも度々登場する人気の高い屋根材なんです。
【特徴】軽量構造と高機能を両立した屋根材
(延べ床面積 50坪、屋根面積100㎡の2階建てを想定)
横暖ルーフの魅力の一つが、驚くほどの軽さです。
屋根材1㎡あたりの重量は約5kgと非常に軽量で、これは粘土瓦の約1/10、スレート屋根の約1/4ほどしかありません。
屋根の重量を抑えると建物全体の重心が低くなり、地震時の揺れを軽減して耐震性能を高める効果が期待できます。
また、快適な住環境を支える要素として欠かせないのが優れた遮熱・断熱性能です。
屋根表面の遮熱鋼板が太陽光の赤外線を効率よく反射して表面温度の上昇を防ぎつつ、内部の断熱材が熱の伝わりを抑制することで、夏は室内の温度上昇を防ぎ、冬は暖気を逃がさない快適な室内環境を維持します。
デザイン性と施工対応力の高さ
横暖ルーフは性能面だけでなく、デザイン性の高さでもリフォームをご検討されている多くの方に支持されています。
ニチハ独自の成型技術により、金属でありながら自然な段葺きの質感や立体感を表現しているのが大きな特徴です。
光の当たり方によって陰影が美しく浮かび上がり、和風・洋風を問わず幅広い住宅デザインに調和するので、「これまで瓦屋根だったから和風の住宅に合う金属屋根を探している」といったリフォームのニーズにも答えられるのです。
※ニチハ株式会社カタログより画像引用
さらに、厳しい寒冷地にも対応できる耐久性を備えているため、北海道のような積雪地域から九州・沖縄の温暖な地域まで、日本全国で施工が可能です。
ここまでの情報をまとめると、横暖ルーフは軽さ・強さ・断熱性による快適さを兼ね備えた次世代型の金属屋根として、長年にわたり多くの屋根リフォームで選ばれ続けています。
断熱材一体型という先進的な構造によって、お住まいの快適な暮らしを外からも内からも守り抜く。
それが横暖ルーフの最大の特徴です。
発売から改良を重ねてきた横暖ルーフは、住宅の環境・目的・予算に応じて選べるよう、複数のシリーズを展開しています。
屋根リフォームを検討する際は、価格だけでなく、どの性能を優先したいかを明確にしておくとスムーズに製品選びを進めやすくなります。
まずはシリーズごとに何が違うのかをチェックしてみましょう。
シリーズごとの違いは主に3つ! 鋼板・塗膜・断熱材の厚み
横暖ルーフの各シリーズは、主に次の3つの要素でグレード分けされています。
② 表面の塗膜(耐候性)
③ 断熱材の厚み(断熱性)
これらの組み合わせによって、耐久年数や価格帯が変わります。
鋼板の種類(耐久性)
横暖ルーフには、主に「ガルバリウム鋼板」と、さらに上位の「エスジーエル鋼板(SGL鋼板)」が使用されています。
特にSGL鋼板はガルバリウム鋼板にマグネシウムを加えて防錆力を強化した進化版で、一般的なガルバリウム鋼板の約3倍の錆びにくさを誇ります。
このSGL鋼板を採用しているのが、横暖ルーフシリーズにおける「プレミアムS」や「αプレミアムS」といった高耐久モデルです。
表面の塗膜(耐候性)
屋根の色あせや劣化を左右しやすいのが塗膜の性能です。
横暖ルーフでは、「ポリエステル塗装」と「フッ素塗装」の2種類が採用されています。
フッ素塗装
紫外線や風雨による劣化に強く、色あせしにくい耐候性に優れた塗膜です。
初期費用は高めですが、再塗装の必要が少なく、長期的なメンテナンスコストを抑えられるのが魅力です。
高級モデルの「プレミアムS」シリーズに採用されています。
ポリエステル塗装
コストを抑えたい方向けの標準塗膜です。
耐候性はフッ素塗装に劣るものの、10年前後での再塗装を目安にすれば十分に屋根材への保護効果を発揮してくれます。
断熱材の厚み(断熱性)
横暖ルーフの裏面には、硬質ウレタンフォーム断熱材が一体成型されています。
この断熱材には12mmタイプと17mmタイプの2種類があります。
断熱材が厚い17mmタイプ(αシリーズ)は12mmタイプよりも優れた断熱性を発揮するほか、屋根表面の段差を強調した立体的なデザインが特徴になります。
断熱性だけではなく、外観の重厚感を重視する方にもおすすめです。
シリーズ別の仕様を一覧でチェック!
| 商品名 | 断熱材の厚さ | 塗膜(耐候性) | 鋼板種類(耐久性) |
|---|---|---|---|
| 横暖ルーフ αプレミアムS | 17mm | フッ素 | SGL鋼板 |
| 横暖ルーフ プレミアムS | 12mm | フッ素 | SGL鋼板 |
| 横暖ルーフ αS | 17mm | ポリエステル | ガルバリウム鋼板 |
| 横暖ルーフ S | 12mm | ポリエステル | ガルバリウム鋼板 |
「横暖ルーフ」シリーズの主力製品をご紹介
横暖ルーフα プレミアムS
「横暖ルーフα」にフッ素鋼板を採用することで超高耐候性能を付加し、ジョイント部の高い気密性・遮熱鋼板と厚みのある断熱材で断熱性能が大きく向上しました。
塗膜・変色褪色20年保証を付加した横暖ルーフαの最上位モデルです。
| 本体仕様 表面材 | フッ素塗装高耐食GLめっき鋼板(厚み0.35mm) |
| 防耐火認定番号 | 認定番号:DR-1859-1(1) 種 類:飛び火性能 屋根勾配:2.5〜27.5寸まで対応 |
※ニチハ株式会社カタログより商品画像引用
横暖ルーフ プレミアムS
| 本体仕様 表面材 | フッ素塗装高耐食GLめっき鋼板(厚み0.35mm) |
| 防耐火認定番号 | 認定番号:DR-1859-1(1) 種 類:飛び火性能 屋根勾配:2.5〜27.5寸まで対応 |
※ニチハ株式会社カタログより商品画像引用
横暖ルーフα S
断熱材の厚みがあり、カラーバリエーションが豊富なスタンダードモデルの上位製品。
| 本体仕様 表面材 | ポリエステル塗装高耐食GLめっき鋼板(厚み0.35mm) |
| 防耐火認定番号 | 認定番号:DR-1892(1) 種 類:飛び火性能 屋根勾配:2.5〜27.5寸まで対応 |
※ニチハ株式会社カタログより商品画像引用
横暖ルーフS
横暖ルーフシリーズのスタンダードモデルです。
これよりも性能を上げるかどうかが屋根材選びの判断基準になります。
| 本体仕様 表面材 | ポリエステル塗装高耐食GLめっき鋼板(厚み0.35mm) |
| 防耐火認定番号 | 認定番号:DR-1892(1) 種 類:飛び火性能 屋根勾配:2.5〜27.5寸まで対応 |
※ニチハ株式会社カタログより商品画像引用
結局、どの横暖ルーフを選べばいいの?
横暖ルーフを選ぶ際は、「コスト」「耐久性」「デザイン性」のいずれを重視するかで最適なモデルが変わります。
費用と断熱性能のバランスを重視するなら、おすすめは「横暖ルーフαS」。
17mmの厚い断熱材によって高い断熱性を発揮しながら、塗膜をポリエステルとすることで価格を抑えています。
住宅リフォームにおいて、コストパフォーマンスと機能性を両立した人気モデルです。
一方で、耐久性と美観を最優先するなら「横暖ルーフαプレミアムS」がおすすめです。
SGL鋼板・フッ素塗膜・17mm断熱材という最上級仕様で、長期間にわたり屋根の色あせや劣化を防ぎ、美しい外観を保ち続けます。
横暖ルーフの選択は、単に屋根を新しくするだけでなく、将来の維持費と快適性を見据えたお住まいへの投資ともいえます。
性能・耐久・価格のバランスをしっかり比較し、最適なシリーズを選ぶことが大切ですので、担当スタッフに気になることはたくさん質問して納得できる選択を目指しましょう。
1.とにかく軽い
(延べ床面積 50坪、屋根面積100㎡の2階建てを想定)
約5kg/㎡の超軽量設計で地震による揺れを軽減。
屋根葺き替えの場合、耐震性能を30%UP(粘土瓦屋根から葺き替えた場合)。
地震時に建物の揺れの大きさを決めるのは重心です。
建物の重心が低い方が揺れないのです。
屋根葺き替えで今までの屋根材より軽いものに葺き替えれば、それだけ建物の重心も下がり、耐震性もアップします。
2.雨音が気にならない遮音性
(試験条件)水量:750ℓ/hr、天井グラスウールマット16K25㎜+化粧せっこうボード9㎜を使用。
ガルバリウム鋼板と硬質ウレタンフォームの一体成型により遮音性をアップ!
外が豪雨でも室内に聞こえる雨音はささやき声程度。
豪雨時の野外での雨音約68dbに対して室内では33dbまで低減。
その昔、「金属屋根は雨音がうるさい」と言われたこともありましたが、現在のガルバリウム鋼板製の屋根材は吸音材や遮音材を裏に張り合わせることにより、雨音を大きく軽減することに成功しました。
3.火災被害を低減する飛び火試験飛び火性能試験に合格
横暖ルーフは飛び火性能試験に合格しており、防火地域・準防火地域・法22条区域などの厳しい規制地域でも安心して採用できます。
そのため、近隣で火災が起こっても被害を低減できます。
飛び火試験は表面の屋根材だけでなく、たる木から野地板、ルーフィングシートなどを含めてテストを行う厳しいものです。
いざという時も持ち前の耐火性能でお住まいを守ります。
4.遮熱と断熱、両方を備えた快適性能
※ニチハ株式会社計算
計算対象:埼玉県さいたま市、木造軸組住宅、屋根部、南向き3寸
気象条件:8月中旬の外気温、日射量、風速、夜間放射量 室温:26.6℃
【計算方法】建築物壁材の遮熱・断熱シミュレーションソフトウェア
「ShadeWall ver.1.00」(株式会社気象データシステム)
横暖ルーフは、表面の遮熱鋼板と裏面に一体成型された硬質ウレタンフォーム断熱材によって、高い快適性を実現しています。
遮熱鋼板には特殊な遮熱塗料が施され、太陽光を効率よく反射します。
そのため、夏場でも屋根表面温度の上昇が抑えられ、スレート屋根に比べて屋根裏温度を約20℃低く保つという試験結果もあります。
一方、断熱材が屋根裏からの熱の侵入を防ぐことで、冬は暖気を逃がしにくくなり、年間を通して室内の温度変化を抑えることが可能です。
結果として、冷暖房効率が上がり、省エネ効果と快適性の両立を実現します。
5.降雨量230mm/h、風速30m/sに耐える防水性
もともと防水性能が高い金属屋根材+特許庁長官奨励賞を受賞した独自形状により、つなぎ目部分の4重防水構造が僅かな漏水も許しません。
雨水が流れていく方向のつなぎ目には折り返し4重防水構造、横のつなぎ目には防水リブを4重に配置。
さらに、内部に水抜き穴を設けることで、万が一水が浸入しても速やかに排出できるよう設計されています。
そのため、豪雨(230mm/h)や強風(30m/s)といった極端な気象条件でも、構造的には漏水の心配がほとんどありません。
6.製造時も施工後も地球にやさしい建材
高い断熱性で光熱費を削減。
製造時や配送時もCO2の排出量の削減。
製造時を含めた環境性能でなければ本当のエコとは言えません。
工場では生産効率をアップさせることでCO2の排出を抑制。
建材を生産するときに出る金属材料のロスのほぼ100%をリサイクル。
硬質ウレタンフォームなども固形燃料として再利用されています。
屋根カバー工法では建築廃材を最小限にしています。
これまで一部の積雪地帯では施工ができませんでしたが、メーカーによる地域ごとの検証結果により、北海道を含む全地域が施工可能地域となりました。
ただし、積雪地帯で「すがもれ」が懸念される場合は十分な「すがもれ」対策を行う必要があり、メーカーによって施工の条件が定められています。
※すがもれ
屋根に積もった雪が室内から屋根に逃げた熱や日射で溶かされ水になり、中空化した積雪内に流下を妨げられた状態で溜まってしまう現象。
屋根の漏水の原因となります。
すがもれ対策の勾配と流れ長さ・下葺材の条件
すがもれが起こる可能性がある地域では、捨て板やルーフィングの貼り方を工夫することによってトラブルを防ぐことができます。
| 屋根勾配 | 3.5寸以上4.0未満 | 流れ長さ | 10m以下 |
| 屋根勾配 | 4.0寸以上5.0寸未満 | 流れ長さ | 13m以下 |
| 捨て板の使用 | 軒先から8段目まで使用(屋根勾配:5.0以上は不要) |
| 下葺材の強化方法 | 片面粘着層付アスファルトルーフィング上下重ね100mm。 または、アスファルトルーフィング上下重ね550mm。 左右重ねは双方とも200mm。 |
※沖縄および離島は製品保証外地域になります。
初期費用はやや高め
横暖ルーフはハイスペックな金属屋根材です。
そのため、一般的な屋根材よりも初期費用は高めの傾向にあります。
メーカー希望小売価格(税抜)では、スタンダードタイプでも1㎡あたり約8,700円前後(税込:約9,570円/㎡)が目安です。
ただし、この費用の高さは「耐久性」という形で還元が期待できます。
フッ素塗膜を採用したシリーズでは20年間の変色・褪色保証が付き、再塗装の機会が少ないため長期的にはメンテナンスコストを抑えられる可能性があります。
短期的な出費よりも、将来的なメンテナンスコストまで含めて比較することが屋根リフォームにおいては大切です。
※ニチハ株式会社カタログより引用
※屋根面積100㎡として試算。上記はモデルプランの一例です。実際の費用とは異なる場合があります。
※モデルプランは時期および内容を保証するものではございません。
※上記費用は「積算資料ポケット版リフォーム編2025」を参考に算出した試算金額(税込)です。
美観を保つための取り扱いに注意
横暖ルーフの表面は、光沢と美観を備えた滑らかな塗装仕上げになっています。
その一方で、施工時に硬い工具や足場部材が当たると細かな傷が付きやすいという特性があります。
こうした微細な傷はある程度避けられないものの、専用のタッチアップ材を用いることで補修が可能です。
細かな傷とはいえ、金属建材にとっては錆の原因に十分なり得ます。
見た目を長く保つためには、施工中の取り扱いに細心の注意を払い、完成後も定期的に点検を行うことが重要です。
専門技術を持つ職人による施工が必須
横暖ルーフは、他の金属屋根に比べて構造が複雑なため、施工技術の高さが仕上がりに直結する屋根材です。
メリットとしてご紹介した防水性・気密性を最大限に発揮させるには、豊富な経験と熟練の技術が求められます。
施工に不備があると、雨漏りや固定の緩みなど、後々のトラブルにつながる恐れもあります。
そのため、工事を依頼する際は、横暖ルーフの施工実績が豊富な専門業者を選ぶことが不可欠です。
施工写真・保証対応実績を公開している業者であれば安心でしょう。
勾配制限と保証範囲に関する注意点
横暖ルーフは、施工できる屋根勾配に明確な制限があります。
2.5寸以上の傾斜が施工の最低条件とされており、それ以下の緩勾配では雨水が溜まりやすく、漏水リスクが高まります。
また、品質保証の対象地域は「沖縄県および離島を除く日本国内」と定められています。
これらの地域でも施工自体は可能ですが、保証の適用外となるため、事前に確認しておく必要があります。
耐用年数
横暖ルーフは、採用されている鋼板の種類によって耐久年数に差があります。
メーカーの長年の研究と改良により、非常に高い耐久性を実現しており、適切なメンテナンスを行えば25年以上の使用に耐える屋根材として評価されています。
ガルバリウム鋼板(GL鋼板)タイプ
横暖ルーフの標準モデルに採用されているガルバリウム鋼板は、およそ25年前後の耐久性が期待できます。
| ガルバリウム鋼板(GL鋼板)タイプ 耐用年数目安 |
およそ25年前後 |
エスジーエル鋼板(SGL鋼板)タイプ
プレミアムシリーズに採用されているSGL鋼板は、フッ素塗膜との組み合わせにより、30年前後の長寿命を実現しています。
このように、SGL鋼板を採用したモデルでは再塗装や補修を長期間必要とせず、美観と防錆性を維持できる設計となっています。
| エスジーエル鋼板(SGL鋼板)タイプ 耐用年数目安 |
およそ30年前後 |
横暖ルーフ屋根のメンテナンス方法
メーカー推奨メンテナンス時期
横暖ルーフでは、以下の周期でのメンテナンスが推奨されています。
シーリング材の交換:約10年ごと
屋根の継ぎ目や棟部分に使用されるシーリング材は、経年で硬化・ひび割れが起こるため、10年を目安に交換することで防水性を保てます。
屋根塗装:15年前後を目安
使用している塗料の種類によって異なりますが、ポリエステル塗装やフッ素塗膜の場合、15年あたりから再塗装を検討すると良いでしょう。
また、足場代の負担をまとめて済ませられるように、屋根塗装と併せて棟板金の交換工事を検討することもおすすめです。
横暖ルーフは「高耐久=メンテナンス不要」ではなく、正しいお手入れをすることで長寿命を保つことが可能な屋根材です。
可能であれば年に一度の点検と、定期的な部材交換や再塗装を行うことで、30年以上にわたって快適な住環境を維持できるようになります。
横暖ルーフの主な施工方法
屋根カバー工法(重ね葺き工法)
既存の屋根材を撤去せず、上から新しい横暖ルーフを重ねて施工する方法です。
廃材があまり発生せず工期も短縮できるため、コストを抑えつつ屋根リフォームを進められるというメリットがあります。
横暖ルーフはわずか1㎡あたり約5kgと非常に軽量なため、既存の屋根構造に負担をかけず、カバー工法との相性が抜群です。
屋根カバー工法は屋根下地の状態が良好な場合に採用可能ですので、検討時には事前に業者の点検を受けておくことをおすすめします。
戸建住宅(30坪/屋根面積が約60㎡)の場合、屋根カバー工法の費用は税込で約100万円~150万円ほどが相場となります。
屋根葺き替え工事
屋根葺き替え工事は既存の屋根材をすべて撤去し、下地材も含めて新しい屋根に交換する工法です。
普段確認できない野地板や防水紙の劣化までしっかり対応できるため、屋根を根本的に再生させることが可能です。
費用や工期はカバー工法よりも増えますが、下地のメンテナンスも同時に行えるため、長期的な安心と耐久性を重視する方には最適な選択です。
特に雨漏りや劣化が進行している屋根の場合、そして瓦屋根から金属屋根への軽量化を希望するケースで多く採用されています。
戸建住宅(30坪/屋根面積が約60㎡)の場合、屋根葺き替え工事の費用は税込で約110万円〜220万円ほどが相場となります。
横暖ルーフの費用目安
材料価格(メーカー公表価格)
ニチハが公表しているメーカー希望小売価格によると、以下の通りです。
☑︎ 高耐久モデル(横暖ルーフ プレミアムS、αプレミアムS)…税込約11,770円/㎡
横暖ルーフは、断熱性・防水性・遮音性・耐久性のすべてに優れた高品質な金属屋根材です。
断熱材と一体化した独自構造により、冬は室内の熱を逃がさず、夏は外からの熱を遮るため、一年を通じて快適な住環境を保てます。
さらに、軽量設計によって建物への負担も少なく、地震対策としても安心できる屋根材として高く評価されています。
適切な施工と定期的な点検・メンテナンスを行えば、横暖ルーフは長期間にわたって美観と機能を維持し、雨漏りや劣化のリスクを大幅に低減します。
初期費用はやや高く感じられるかもしれませんが、塗り替えや補修の頻度を抑えられるため、トータルコストで見れば非常にコストパフォーマンスに優れた屋根材というのが最終的な評価です。
施工実績のある業者への依頼が肝
横暖ルーフは高性能な製品である一方、その性能を十分に発揮するには専門的な施工技術が欠かせません。
施工の精度によって断熱性や防水性の仕上がりに大きな差が出るため、信頼できる実績豊富な業者へ依頼することが何より重要です。
リフォームでは住宅によって異なる屋根の状態から、劣化の進行具合や下地の状態を見極めて「カバー工法」か「葺き替え工事」かを判断する必要があります。
経験豊富な専門業者であれば、現地調査をもとに最適な工法やシリーズ(横暖ルーフαS・横暖ルーフプレミアムSなど)を提案してくれます。
まずは無料の屋根診断や複数業者への相見積りを依頼し、屋根の現状や工事価格を把握することから始めてみましょう。
街の屋根やさんは横暖ルーフの施工実績も豊富ですので、ご安心してお見積り等お任せください!
確かな技術と知識を持つ専門業者に任せることで、横暖ルーフ本来の性能を最大限に活かし、長く快適に暮らせる屋根リフォームを実現できます。













