粘土を材料にして作られた焼き物瓦です。そのまま窯で焼いた素焼き瓦です。昔は日本瓦とも呼ばれています。また、瓦に釉薬(うわぐすり)を塗って焼いたものは釉薬瓦と言います。入母屋形状の屋根で、純日本風の建物には定番ですね。産地によっても三州瓦、石州瓦、淡路瓦と種類があり、それぞれ特徴があります。こちらは多分愛知県で生産された三州瓦でしょう。セメント瓦と比較して耐久性の高い瓦ですが、40年ともなると色々と不具合も発生してきます。瓦本体も写真の様に表面が剥離しています。水分の浸透による収縮の繰り返し、紫外線の影響など要因は多々ありますが40年となると瓦の寿命と言えるでしょう。